足指の変形



足指の変形で最も多いのは、、第3足指のカーリィ(巻いた、斜めになった)指、第5足指の重なり指の2つです。

第3足指のカーリィ(巻いた、斜めになった)指                 第5足指の重なり指

         


心配に思われるかもしれませんが、日常生活やスポーツにおいてこれらの変形によって困る、ということは稀です。

これらの変形が障害となりにくい理由は、足指の機能的特性によるものです。手指と足指とはその役割が大きくことなります。手指は生活の様々な場面で手作業という重要な役割を果たしますので、手指の変形や機能不全があると困ることが多いものです。一方足指は、体を支えて移動するという時に働くのであり、たとえ変形していても、ある種のスポーツをする時、下駄を履く時、特別な工作をする時など以外では困ることは考えにくいのです。要するに、足指の場合には体重の1部を支え、移動のときに踏み出す力がある程度あれば良いのであって、多少の変形はそれらの障害とはなりにくいのです。
上記の2つの変形の場合は、あったとしても日常生活はスポーツにおいて障害になることは稀です。変形して突出した部分に靴擦れができるのではないか、と心配になるかもしれませんが、実際にそれで困った例は見たことがありません。
私には経験がありませんが、万が一靴擦れなどで困る場合には簡単な手術で変形を矯正することができます。